二十四節気【穀雨】って、どんな日?
本日は二十四節気6つめの暦で【穀雨】です
春になって、雨の日が多くなってきたなと、感じますよね。
種まきを迎えるこの時期の雨は
農作物にとても大切な恵みの雨。
穀物の成長に欠かせない雨が、田畑にたっぷりと注がれます。
そんな大切な時期の雨だからでしょうか
春に降る雨の名前は、いくつも呼び名があるそうです。
今回は、そんな春の雨の呼び名をいくつかご紹介です!
たくさんある”春の雨”の呼び名
雪解雨(ゆきげあめ)
読んで字の如しです。
冬に積もった雪を解かすようにふる雨のことです。
春霖(しゅんりん)
3月から4月にかけてぐずつく春の長雨のことを呼びます
発火雨(はっかう)
穀雨のひとつ前の暦「晴明」の頃
しとしとと静かに降る雨のことをいいます。
この雨の別名として、
花の名前を用いた「桃花(とうか)の雨」や「杏花雨(きょうかう)」と
呼ばれたりもします。
なぜ”発火”という言葉がつくのかというと、
桃の花に降り注ぐ雨が、遠目に見ると木に火をつけたように見える、
ということからのようです。
![まめぴよ](https://popup.mamera.tokyo/wp-content/uploads/2020/06/piyo-pop3.png)
桃の木を思い出してみると、木の枝の形は上に向かって伸びる枝に沿って花が付き、
色も鮮やかで、ちょっと炎っぽいイメージを感じるのもわかる気がしますよね。
春時雨(はるしぐれ)
春にふる時雨のことです。
”時雨”とは、晴れたと思ったら降りだし、降りだしたと思ったら晴れるを繰り返す
定まらない雨のことをいいます。
花時雨(はなしぐれ)
桜の時期に降る時雨のことをいいます。
花の雨
桜の花に降りそそぐ雨のことです。
この雨、天気予報などでは「花散らしの雨」と、よく耳にしますよね。
これは、昔からある言葉ではなく、
一部の気象予報士の方々が造語として使うようになって、
一般的に使われるようになったそうです。
この雨で桜が散っちゃうのかなぁ…、
なんて、意味も分かりやすく、使いやすさもありますが
正しくは「花の雨」なんですね。
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私は「花の雨」のほうが音がきれいで、好きな響きだなぁって思います。
めぐみの雨のはずなのに「散らし」って言葉もなんか寂しくかんじちゃいますし…。
菜種梅雨(なたねつゆ)
3月下旬から4月上旬にかけて、菜の花が咲く頃の雨のことです。
こちらは
菜の花をはじめ色々な花を”咲かせる”という意味で、
「催花雨(さいかう)」という別名もあります。
ひそか雨・ぬか雨
春先にしとしとと降る霧雨のことです。
軽雨(けいう)
こちらは、春に少しだけ降る雨のことです。
迎え梅雨
5月から6月にふる、梅雨に似た雨のことを言います。
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春の雨だけで、けっこうありますね!!
日本人は、それだけ雨のことを様々に味わって、
大切に感じ生きていたということなのかなぁ…と、思います。
今日降る雨のことを、どう呼ばれる雨かを思うだけで
今日の大切さを感じられ
雨の日も、心穏やかに過ごせそうな気がしてきますね。
「春の雨」の切り絵
今回の背景にある切り絵は、春の雨をイメージして作ってみました。
最近、少し時間が作れず動画が滞っておりますが
二十四節気はどうにか1年続けたいと思っています。
また15日後の暦でお会いしましょう!