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二十四節気【清明】どんな日?春の景色が霞むのはなぜ?~切り絵『春の風』

番外編

二十四節気【清明】って、どんな日?

2022年4月5日
本日は二十四節気の暦で【清明】です。

「清明」とは
万物が清らかでいきいきとした様子を表す
「清浄明潔」という言葉を訳した、晩春を表す季語。

この時期は、
春の晴れた空のやさしい青色を背景に
若葉の緑が鮮やかに、
色とりどりの花々が咲き、美しい季節です。

春の景色が霞んで見えるのは、なぜ?

春の青空は、冬の青空ほど鮮やかな色ではなく
ふんわりとしたやさしい色に見えますよね。
それは、
遠くの景色がかすんで見えにくくなる「春霞(はるがすみ)」のせいかなと思います。
春の夜に霞む月は『朧月 おぼろづき』とも呼ばれ
お月さまの優しい光に見とれてしまったりもしますよね。

「春霞(はるかすみ)」の起きる春の気候の特徴とは?

春になり、気温が上がってくると、
夏ほどではないですが
地面から上空に向かって上昇気流が発生します。

そのときに、地上にある細かな砂やホコリも一緒に巻き上げられ
空気中にそれらが漂います

そして、
気温が上がってくるので
空気中に水蒸気も多く含まれるようになってきます
それに加えて
春になると植物が一斉に芽吹くので、
植物の蒸散も相まって
空気中の水分量が増えていきます

普通に考えると、その水蒸気は上空に登り
雲になり雨になるのかとも思いますが

高気圧のもつ下降気流ともぶつかり
水蒸気は雲の発生と発達をする空高い層までは昇らず
空気中のホコリや水蒸気など小さな粒が含まれた空気は
地上を覆い、地上付近に漂う空気の膜のようになります

その空気中に含まれた小さな粒が太陽の光を散乱させて
空気をかすませる元になっています

ホコリや水蒸気に加えて
近年、大きな影響を与えているのが
スギやヒノキの花粉。
そして、
中国の砂漠から飛来する「黄砂(こうさ)」も要因となっています。

「黄砂」が春に増える理由

飛来する黄砂が春に多いのは、なぜでしょうか?

まず、
冬の乾燥地帯の表土は、雪に覆われているため黄砂は飛びません。

春になると、雪が溶け、そして南からの偏西風が強まり、
風の強い日が多く、黄砂の発生が増えるそう。

春の中盤には植物が増え、夏になると雨も多くなり、
次第に黄砂は減ってくそうです。

「春の風」の切り絵

今回の切り絵は、清明の頃に吹く「春の風」をイメージして作りました。
そろそろツバメさんたちが海を渡って日本にやってくる季節です。
楽しみですね!

花粉症の方もつらい時期ではありますが
花粉症に効くお食事やお茶など活用いただき
なんとか乗り切ってくださいね!

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