二十四節気【小満】どんな日?
2022年5月21日
本日は、二十四節気8つめの暦で【小満】。
梅雨を前にして、麦の畑では黄金色の穂が揺れ
田んぼは田植えの準備が始まります。
この時期は、作物や生き物たちが太陽をたっぷりと浴びて
すくすくと育つ時期です。
![まめぴよ](https://popup.mamera.tokyo/wp-content/uploads/2020/06/piyo-pop3.png)
赤しそや青梅の出回る時期ですね!
赤しそを使ったお漬物「しば漬け」
京都の三大漬物
赤しその時期で思い出すのが京都旅で出会った「しば漬け」です。
本日は、しば漬のお話をしてみたいと思います。
京都の有名なお漬物「すぐき」「千枚漬」「しば漬」が
京都の三大漬物とされています。
(どれも美味しいですよね!)
そのなかの「しば漬」は、
きゅうりやナスなどの野菜の塩漬けに赤しそを加え、
樽の中で長期熟成させるお漬物です。
あのきれいな紫色は、赤しその紫色なんです。
「しば漬け」の産地【大原】
数年前の初夏に、京都を旅したときに「しば漬」の里【大原】を訪れました。
京都の北東部に位置する場所で
京都駅から、バスで一時間ほどで行くことができます。
![](https://popup.mamera.tokyo/wp-content/uploads/2022/05/IMG_6949.jpg)
目的地は【三千院】という寺院だったのですが
その地を訪れて、しば漬けの産地ということを知りました。
美味しいお野菜がとれ、赤紫蘇の名産地として有名だそうです。
この大原の地形は、東は比叡山、西は金比羅山、など
周囲を山々で囲まれた盆地のため、昼夜の寒暖差と霜で
紫蘇の葉は柔らかくなり、香り・発色。味がよくなるそうです。
また、山々に囲まれていることから、
他との交配が少なく、他の地域に比べて現品種の紫蘇に近いとされてます。
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「しば漬け」の名前の由来
「しば漬け」の名前は
平清盛の娘 平 徳子(たいら の とくし)が名付けたと伝わります。
『平家物語』によると、徳子は息子の安徳天皇・母の時子の入水の後に
自らも飛び込みましたが、救助されます。
生き残った徳子は、罪に問われることはありませんでした。
その後、出家。
京都の中心にある洛東(らくとう)の【吉田の坊】で静かに生活していましたが
京都を大地震が襲い、たくさんの建物が崩壊しました。
吉田の坊も被害にあったと思われます。
大地震の後、徳子は、比叡山の麓、大原【寂光院(じゃっこういん)】に入ります。
村人たちは、悲劇にあった徳子を元気づけようと
寂光院に入った徳子に、夏野菜と赤紫蘇の漬物を献上します。
その美味しさに感動した徳子は
その漬物の名前を、
紫という字に、葉っぱの葉で「柴葉漬」と名付けたそうです。
![まめぴよ](https://popup.mamera.tokyo/wp-content/uploads/2020/06/piyo-pop3.png)
村人さんたち、やさしかったんですねぇ。
![](https://popup.mamera.tokyo/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7131.jpg)
切り絵【ベニバナ】
背景にある切り絵は、
この時期に咲きはじめる紅花(ベニバナ)をイメージして作りました。
紀元前2500年以上前の古代エジプト時代から
染料として人間に利用されていたと言われる紅花。
日本に入ってきた詳しい時期はわかりませんが
平安時代には関東から中国地方にかけて,広く各地で栽培されていたそうです。