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二十四節気【白露】どんな暦?~秋を知らせる花リンドウの名前の由来

番外編

二十四節気【白露】どんな暦?

2022年9月8日
二十四節気15こめの暦で白露です。

日中の残暑はまだまだ厳しいですが
朝晩の風に、秋深まってきます。
特に野山では、夜中に大気が冷え、草花に露が宿る時期です。

秋を知らせる花 リンドウ

リンドウは、中国と日本原産の植物です。
本州、四国、九州に分布するそうです。

薬用植物でもあったリンドウ

漢字で書くと「竜胆・龍胆」と書かれます。
漢方としても使われていて、漢名の「リュータン」という名前を、
日本人は「リンドウ」と発音したようです。

漢方では根や根茎を使用して、健胃薬として用いるそうです。
苦い薬と言えば熊の胆嚢(たんのう)を干した「熊胆(ゆうたん)」が有名で
リンドウがそれ以上に苦いということで、龍胆と名付けられたのだとか。

日本人に身近だった植物

日本人には古来から愛される身近な花だったようで
平安時代には装飾文様などに使われていました。

源氏の紋とリンドウ

源氏とゆかりの深い紋として知られていて
源義経(みなもとのよしつね)や木曽義仲(きそよしなか)
が使っていたと伝わります

神社参拝をしていても、リンドウ紋のある場所もいくつか見たことがあるのですが
源氏ゆかりの神社さまだったりするのかもですね。

そして、
江戸時代には清和源氏(せいわげんじ)ゆかりの武家すべてが用いたという説もありますが
リンドウ紋が源氏の家紋のように考えられ、
清和源氏(せいわげんじ)の子孫と称するものが
競ってリンドウを家紋に用いるという傾向が生まれたとも言われます。

文字のある時代にも、いろいろ謎はあるんですね。。。

秋を知らせる花として~「銀河鉄道の夜」

宮沢賢治さんの『銀河鉄道の夜』は
とても美しい景色をイメージさせてくださるので
だいすきな小説のひとつなのですが、
そのなかに、こんな場面があります。

「ああ、りんどうの花が咲いている。もうすっかり秋だねえ。」
カムパネルラが、窓の外を指さして云いました。
 線路のへりになったみじかい芝草しばくさの中に、月長石ででも刻きざまれたような、すばらしい紫のりんどうの花が咲いていました。

宮沢賢治「銀河鉄道の夜」

秋の訪れを知らせてくれるお花として、
私も切り絵にしてみました☺

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